2020年 シンポジウム
Online with Microsoft Teams
主催: | 細胞アッセイ研究会 |
---|---|
共催: | 公益社団法人化学工学会バイオ部会 国立研究開発法人産業技術総合研究所細胞分子工学研究部門 |
協賛: | 一般財団法人バイオインダストリー協会 一般社団法人化学とマイクロ・ナノシステム学会 NPO法人近畿バイオインダストリー振興会議 日本動物実験代替法学会 特定非営利活動法人エイチ・エー・ビー研究機構 公益社団法人日本生物工学会次世代アニマルセルインダストリー研究部会 一般社団法人日本薬物動態学会 特定非営利活動法人情報計算化学生物学会 薬物動態談話会 |
ごあいさつ
細胞アッセイ研究会は、新しい細胞アッセイ技術を医薬品や農薬、化粧品などの研究者、開発者の皆様にご紹介するプラットフォームとして設立され、10年以上活動を続けて参りました。最も大きなイベントは年に1度開催されるシンポジウムで、年を追う毎に参加者が増え、昨年度は250名を超える皆様においで頂きました。参加者の半数以上が細胞アッセイ技術のユーザーや製品化を目指す企業の方々で、設立目的を十分に達成していると自負しております。
シンポジウムは、テーマを絞った基調講演と、細胞アッセイ技術全般に関する研究発表(ポスター形式)から構成されています。研究発表は例年50件前後と非常に盛況で、この分野の最先端の研究成果を議論する格好の場となっております。しかしながら、新型コロナウィルス対策のためにポスターセッションの開催は困難であり、今年度は全てをオンラインで開催することといたしました。
基調講演のテーマですが、今年もMPS (Microphysiological system)を中心に据えたいと思います。米国では規制当局においてMPSへの注目が高まっていますので、レギュラトリーサイエンスの観点から海外の実情を紹介して頂きます。さらに、MPSの水平展開として、ニューモダリティへの応用と免疫系MPSの可能性を取り上げます。また、MPSに関する研究開発の進展に伴い、ヒト細胞の機能を見直す必要性が指摘されていることを踏まえ、あらためて肝細胞の機能について議論したいと思います。
沢山の皆様の研究発表のお申し込み、ご参加をお待ち申し上げます。
組織委員
安西 尚彦 (千葉大学医学部)
石田 誠一 (崇城大学生物生命学部)
加藤 将夫 (金沢大学医薬保健研究域)
柿木 基治 (エーザイ)
金森 敏幸 (産業技術総合研究所)
清川 順平 (中外製薬)
小島 肇 (国立医薬品食品衛生研究所)
斎藤 幸一 (住友化学)
酒井 康行 (東京大学大学院工学系研究科)
薩川 正広 (科研製薬)
杉浦 慎治 (産業技術総合研究所)
田端 健司 (アステラス製薬)
平林 英樹 (武田薬品工業)
山田 泰弘 (日本薬科大学)
山下 伸二 (摂南大学薬学部)
渡邊 健悟 (第一三共)
プログラム(全てMicrosoft Teamsによるオンラインでの開催となります)
9:50 | 準備・諸連絡 |
---|---|
10:00 | MPSを巡るレギュラトリーサイエンスの現状と未来 奈良岡 準 (幹細胞評価基盤技術研究組合) |
11:00 | モダリティ戦略とMPSへの期待 田端 健司 (アステラス製薬モダリティ研究所/モダリティ戦略室長) |
~ 休憩 ~ | |
13:00 | 免疫系on-chipへの期待 善本 隆之 (東京医科大学医学総合研究所) |
14:00 | ヒト肝細胞の接着性向上とMPSへの応用 関口 清俊(大阪大学蛋白質研究所) 高山 和雄 (京都大学iPS細胞研究所) 白木 伸明 (東京工業大学生命理工学院) |
15:30 | ポスター発表 |
17:30 | 閉会 |
一般研究発表(討論時間:奇数番号 15:30~16:30、偶数番号 16:30~17:30)
P01 クモの糸を用いてスフェロイド培養したヒト凍結肝細胞の薬物代謝酵素機能評価
〇柳瀬 浩1, 藤森 実咲2, 山田 泰弘2
1: 倉敷紡績技術研究所
2: 日本薬科大学薬学科臨床薬剤学分野
P02 高精度表面プラズモン共鳴装置を用いた1時間での抗がん剤生体内様スクリーニングシステム
丈’束 純子1,2, ○小名 俊博2,1
1: 小名細胞アッセイ技術研究所
2: 九州大学大学院農学研究院
P03 ヒトiPS細胞由来小腸上皮細胞の腸管バリア機能評価系としての応用
○山名 美帆1, 邱 施萌2, 小川 勇2, 岩尾 岳洋1,2, 松永 民秀1,2
1: 名古屋市立大学臨床薬学教育研究センター
2: 名古屋市立大学大学院薬学研究科臨床薬学分野
P04 二次元培養したヒトiPS細胞由来腸管オルガノイドの腸内細菌相互作用評価系としての利用に向けた検証
○水野 由梨1, 小川 勇2, 岩尾 岳洋1,2, 松永 民秀1,2
1: 名古屋市立大学薬学部臨床薬学教育研究センター
2: 名古屋市立大学大学院薬学研究科臨床薬学分野
P05 Microphysiological Systems(MPS)デバイスにおける灌流が培養環境におよぼす影響
○森口 博行1, 土橋 妙1, 嶋田 徳久1, 奈良岡 準1, 松永 民秀2
1: 幹細胞評価基盤技術研究組合
2: 名古屋市立大学大学院薬学研究科
P06 ヒトiPS細胞由来腸管上皮細胞の特性と細胞アッセイモデルとしての有用性
○美馬 伸治1, 冨瀬 彩加1, 今倉 悠貴1, 山﨑 奈緒1, 栗本 佑介1, 大西 由美1, 前田 芳政1,
稲崎 倫子2, 大石 和徳2, 岩尾 岳洋3, 松永 民秀3, 永田 幸三1, 谷口 雅彦1
1: 富士フイルムR&D統括本部バイオサイエンス&エンジニアリング研究所
2: 富山県衛生研究所
3: 名古屋市立大学大学院薬学研究科臨床薬学分野
P07 アトピー性皮膚炎惹起性の評価のための細胞アッセイの確立
○加藤 浩介1, 辻野 義雄2,3, 佐藤 あやの1
1: 岡山大学大学院ヘルスシステム統合科学研究科
2: 北陸先端科学技術大学院大学マテリアルサイエンス系
3: 神戸大学大学院科学技術イノベーション研究科
P08 エピゲノム処理HepG2細胞における低分子化合物Xの薬物代謝酵素活性への影響
○金濱 吉範1, 髙橋 波瑠果2, 大槻 航太2, 船田 直2, 山田泰弘2
1: コスモ・バイオ
2: 日本薬科大学薬学科臨床薬剤学分野
P09 Long-term functional maintenance of primary human hepatocyte using multi-well perfusion co-culture with non-parenchymal cells
○Wenlong Wang1, Hiroko Toyoda1, Reiko Nagasaki1, Taku Satoh1,2, Hiroyuki Moriguchi1, Takafumi Akabane1, Hitoshi Naraoka1
1: Stem Cell Evaluation Technology Research Association
2: Cellular and Molecular Biotechnology Research Institute, National Institute of Advanced Industrial Science and Technology (AIST)
P10 初回通過効果の評価を行うための小腸-肝臓2臓器連結デバイスの有用性
○深谷 壮弥1, 堺 陽子1,2, 松村 将成2, 徳島 優樹2, 岩尾 岳洋1,2, 松永 民秀1,2
1: 名古屋市立大学薬学部臨床薬学教育研究センター
2: 名古屋市立大学大学院薬学研究科臨床薬学分野
P11 ヒトCLiPより誘導した成熟肝細胞様細胞の評価と安定供給実現に向けた検討
益田 郁子1, 〇野中 秀紀1, 二見 優里奈2, 長澤 拓哉2, 立石 凌也2, 勝田 毅3, 山田 泰弘2,
落谷 孝広4, 本間 陽一1
1: ロート製薬再生医療研究企画部
2: 日本薬科大学薬学部臨床薬剤学分野
3: Department of Medicine, University of Pennsylvania, Philadelphia, Pennsylvania, USA
4: 東京医科大学医学総合研究所分子細胞治療研究部門
P12 細胞周期インジケーターFucciを用いた2D/3D長時間ライブイメージングによる抗がん剤薬効評価
〇岸本 裕樹1, 遠藤 利朗1, 阪上-沢野 朝子2, 宮脇 敦史2
1: 横河電機ライフイノベーション事業本部
2: 理化学研究所脳神経科学研究センター
P13 すり鉢様貫通孔を介したCaco-2と血管内皮細胞の直接相互作用を目指した2層共培養
○篠田 康彦1, 山﨑 真輝1, 岩田 晃輔1, 髙城 誠太郎1, 日野 清香1, 小渕 航2, 星 美佐2,
渡邊 健悟2, 中川 博之1
1: 豊田合成先端材料開発部
2: 第一三共薬物動態研究所
P14 凍結保存したヒトiPS細胞由来脳毛細血管内皮細胞におけるTGF-β受容体阻害剤の効果
○坡下 真大, 伊藤 匠, 山下 美紗季, 岩尾 岳洋, 松永 民秀
名古屋市立大学大学院薬学研究科
P15 マウス消化管crypt由来分化細胞を活用した消化管吸収評価系の構築に向けた基礎検討
○道場 一祥, 前田 和哉, 楠原 洋之
東京大学大学院薬学系研究科分子薬物動態学教室
P16 重力駆動灌流装置によるヒトiPS細胞培養の応用
○岡本 大河1, 桃原 佳克2, 杉浦 慎治3, 金森 敏幸3, 大沼 清4
1: 長岡技術科学大学工学部生物機能工学課程
2: 長岡技術科学大学大学院生物機能工学専攻
3: 産業技術総合研究所細胞分子工学研究部門
4: 長岡技術科学大学技術科学イノベーション専攻
P17 組織チップにおける経上皮電気抵抗(TEER)計測の高精度化
宮崎 貴史1, 楊 建東1, 今村 聡2, 平井 義和1, ○亀井 謙一郎2, 土屋 智由1, 田畑 修1,3
1: 京都大学大学院工学研究科マイクロエンジニアリング専攻
2: 京都大学高等研究院物質-細胞統合システム拠点(iCeMS)
3: 京都先端科学大学工学部
P18 細胞制御表面改質のためのハイスループット細胞アッセイ系の構築
○霜古田 一優1, 蟹江 慧1, 杉山 亜矢斗1, 原 光生2, 宇都 甲一郎3, 荏原 充宏3, 緒方 藍歌4,
成田 裕司4, 加藤 竜司1,5
1: 名古屋大学大学院創薬科学研究科
2: 名古屋大学大学院工学研究科
3: 物質・材料研究機構
4: 名古屋大学大学院医学系研究科
5: 名古屋大学ナノライフシステム研究所
P19 表面プラズモン共鳴の応答パターンを出力可能なマイクロ流体デバイスによる細胞評価
○菅井 祥加1, 冨田 峻介1, 石原 紗綾夏1, 吉岡 恭子1, 栗田 僚二1,2
1: 産業技術総合研究所健康医工学研究部門
2: 筑波大学数理物質系
P20 ポーラスマイクロウェル統合型流路を用いる肝細胞の3次元かん流培養系
○高木 真惟1, 鵜頭 理恵2, 山田 真澄2, 関 実2
1: 千葉大学工学部
2: 千葉大学大学院工学研究院
P21 三次元培養担体を用いた毛細胆管の再構築による胆汁排泄機能を備えた肝毒性評価法
〇親富祖 亮太1, 坂田 望1, 古水 雄志1, 岩佐 卓哉2, 佐々木 皓平2, 小島 理恵2, 川部 雅章2,
石田 誠一1,3, 松下 琢1
1: 崇城大学大学院応用生命科学専攻
2: 日本バイリーン研究所
3: 国立医薬品食品衛生研究所薬理部
P22 ヒト凍結肝細胞における毛細胆管形成のための培養条件検討と胆汁排泄能の評価
○堀内 新一郎1, 黒田 幸恵1, 石田 誠一1,2
1: 国立医薬品食品衛生研究所薬理部
2 : 崇城大学応用生命科学科
P23 肝繊維化毒性評価のための肝星細胞スフェロイドを用いた活性化の検討
◯黒田 幸恵1, 堀内 新一郎1, 相星 里葉2, 浦田 恵利那2, 佐藤 由樹子2, 陳野 莉子2, 古水 雄志2,
松下 琢2, 石田 誠一1,2
1: 国立医薬品食品衛生研究所
2: 崇城大学生物生命学部
P24 Deep Learningによる細胞核の疑似染色の細胞カウントへの適用
○佐波 晶1, 都築 勇司1, 伊達 賢志1, 杉本 憲治2, 藤田 聡史3
1: 大日本印刷
2: 大阪府立大学
3: 産業技術総合研究所
P25 生体環境を模倣した近位尿細管MPSの機能評価
○二瓶 渉1,2, 鶴間 章典1,2, 中村 寛子1, 木村 啓志1,2
1: 東海大学工学部機械工学科
2: 東海大学マイクロ・ナノ研究開発センター
P26 IL-8 Luc assay (OECD442E)の改良とLogKow >3.5物質への対応
木村 裕, 藤村 千鶴, ○相場 節也*
東北大学大学院医学系研究科皮膚科学分野
P27 Microenvironmental design dictates metabolic functionality in hepatocellular in vitro systems for pharmaceutical application
Benedikt Scheidecker1, Stephane Poulain2, Masahiro Sugimoto3, Takumi Kawanishi4,
Hiroshi Arakawa4, ○Mathieu Danoy1, Masaki Nishikawa1, Soo Hyeon Kim2, Yukio Kato4,
Yasuyuki Sakai1
1: Department of Chemical System Engineering, University of Tokyo
2: Institute of Industrial Science, University of Tokyo
3: Institute for Advanced Biosciences, Keio University
4: School of Pharmaceutical Science, University of Kanazawa
P28 新たな皮膚感作性試験法 IL-1 Luc assayの特性
○木村 裕, 藤村 千鶴, 照井 仁, 相場 節也
東北大学大学院医学系研究科皮膚科学分野
P29 ヒト不死化骨格筋細胞を用いた筋萎縮組織モデルの構築とフェノタイプスクリーニングへの応用
○清水 一憲1, 大隅 早紀1, 長島 拓則1, Stacy Hadiwidjaja1, 村田 朱里1, 久田 拓海2,
加藤 竜司2, 岡田 洋平3, 本多 裕之1
1: 名古屋大学大学院生命分子工学専攻
2: 名古屋大学大学院創薬科学研究科
3: 愛知医科大学神経内科
P30 細胞機能の発現を目指したやわらかな自立浮遊ハイドロゲル膜足場上の細胞培養
○露久保 淳1,2, 須丸 公雄2, 森下 加奈2, 金森 敏幸1,2
1: 筑波大学グローバル教育院
2: 産業技術総合研究所細胞分子工学研究部門
P31 ヒトiPS細胞由来肝細胞凝集体の長期培養による高機能化と薬剤毒性試験
○花田 三四郎, 松島 壱弥, 田尾文哉, 小島 伸彦
横浜市立大学生命ナノシステム科学研究科
一般演題募集
発表申し込みは〆切りました。
例年通り、ポスター形式で募集いたします(発表、議論はオンラインで実施します)。発表申し込みの締め切りは11月29日(日)を予定しています(発表枠に制限がありますので、予定数に達しましたら募集を締め切ります)。要旨(A4で1枚、カメラレディ)の提出締め切りも同じです。
参加申し込み
参加申し込みは〆切りました。
事前登録のみとなります。申し込みをして頂いた方には、要旨集および領収書を郵送すると共に、オンラインのアクセス方法をご連絡いたします。参加の締め切りは、12月20日(日)です(オンラインのアカウント数に限りがありますのでご注意ください)。
参加費 3,000円